集合住宅

蛇の道はheavyだぜ

ほとんどスーパー

お久しぶりです。稲森です。テストが終わりました。二つの意味でテストが終わりました。今日からは特別学期というものが始まるのですが実質的には春休みです。
春休みはどうせバイトをして、それか一日中家にいるか、たまに出掛けたりなんかして日々の退屈さから逃れようとしたり、退屈に飲まれてみたりするのでしょう。
きっと私が大学を卒業したら春休みという存在が眩しく贅沢なものに感じられるのでしょうが、与えられている現在は正直手持ちぶさたというか、有効活用できなくてもて余しているような感じです。


髪を切ったことに関して、結構色々な人が気づいてくれました。以前の方がよかったという人もいればこっちの方がいいという人もいたり、そんな感じです。

お客さんから『ばっさり髪切ったんですね』なんて言われることがよくあって、ああ私は見られているんだな。見ている人がいて気づいてくれる人がいるんだなと思うと少し心が暖まりました。私が覚えていないお客さんからも声をかけられたので尚更そう思いました。

スーパーのレジの仕事をテトリス感覚でやっています。買い物かごに山盛りの商品があるとき、こっそり心の中で『こいつぁテトリスし甲斐がありそうだぜ』なんて考えています。スナック菓子やパンなどの軽いものは後から上に乗せる、鶏のレバーや魚など水気のあるものはビニール袋に入れる、などのスーパー独自のルールがありますが、基本的にはテトリスです。かごのなかに綺麗に商品をおけた時小さな達成感があります。あと白菜がまるまる入っているとやりがいがあります。白菜を打つのが好きなんです。

持ってきたかごの中身がごちゃごちゃとしている方が『元より綺麗になった』と思えるので嬉しいです。最初から綺麗においてある人の場合、こだわりのある人なのかなと思ってちょっと緊張します。その場合元と同じように置きます。
あと買い物の合計金額が5000円を越えると心の中で高揚します。合計金額の心のうきうきで言えば大晦日は凄いです。スキャンしたらかまぼこが500円だったり鏡餅が1500円だったり信じられない価格設定で、しかも飛ぶように売れていく。合計金額が20000円とかって時もあります。楽しい。

計算は機械がやってくれるので頭を使う必要はありません。ただテトリスに興じていればいいのです。自分は商品をスキャンするだけの肉人形みたいだなって思うときもあります。
1年以上やって、商品を袋に積めたり、かごにいれたりする動作が早くなったような気がします。相変わらずトラブルに対しての対応力はすごぶる低いですが。

笑顔が上手くなったかはわかりませんが、接客用の弾んだ声は手にいれることができました。あの声はバイト中しか出せないし、また意識的に出しているつもりもありません。あの声はいったいなんなのでしょうか。

よく来られる、そして自分が好感を持っているお客さんの煙草は覚えます。いつもピアニッシモを買われる女性のお客さんがいるんですけど、銘柄を聞く前から『おいくつですか』って弾んだ声でピアニッシモを取ろうとすると、『今日は違うのにする』と言われてしまったとき、『な…なるほど…‥』と露骨にしょんぼりしてしまいます。