集合住宅

蛇の道はheavyだぜ

新商品に飛び付いては地雷を踏む日常

久しぶりに日常のことを書きます


新商品の食べ物に凄く魅力を感じてしまって、つい買わずにはいられない性質を持っている。私のようなタイプの人は多いのではないかと思う。
先日、三ツ矢サイダーの梅味の濃い版を買ったのだが、失敗だった。三ツ矢サイダーの梅味のとろりとした梅の感じが好きだったので、濃い版ならより濃い梅味を楽しめるかと期待したのだが、梅と同様に砂糖の量も多くしてあるそれは、『飲む糖分』と言ったようなお味だった。一週間前ぐらいに開封して口をつけて、現在冷蔵庫の肥やしになっている。

冬季限定などの、期間限定商品も大好きだ。ラムレーズン入りのチョコレートなんかつい買いたくなる。レーズンを噛んだときに大人の味がして、それとチョコレートの甘さが混ざる感じが凄く好き。恍惚。
これも、年中売ってる訳じゃなく、あえて冬だけ売るところが粋だと思う。『ああ、またラムレーズンのチョコレートが売り出されるいい季節になったのね』なんて季節感を感じられて、とてもいい。

あと、色々な製菓会社で売られている『大人の』という枕詞がついたお菓子にも絶大な信頼を寄せている。甘さ控えめで高級感のあるものが多く、あまり外れを引くことがない。
外れのなさで言えば、梅味のスナック菓子や米菓なんかも安定感がある。大好き。じゃがりこの梅味、柿ピーの梅味、ポテトチップスの梅味、おせんべいの梅味……。



今週の土曜日、鈴木とお買い物をした。
(私のブログに出てくる友人が今のところ鈴木しかいないので、私には鈴木しか友達がいないように思われそうだな)

色んな人のブログを読むのが好きな彼女は、あるブログに影響されてジョギングを始めようと思ったようだ。なんでも、『ジョギングで美ボディを目指そう』といった内容らしい。
ウェアなど必要なものを買いたいから、私も一緒に来ないかと誘われた。私も買いたいものがあったし、空いている日だったので了承する。
形から入るタイプの彼女は、ウインドブレーカー、長袖のシャツ、スニーカー、タイツ、ハーフパンツ、靴下をまとめて揃えていた。さらに、電気屋さんでウォークマンも購入。(走りながら聴くためらしい)
それだけ大枚をはたいて一式揃えたら後戻りしにくいし、きっと長続きできるはずだ。多分。


つい最近私は初めてファッション雑誌を買った。今月号から、私のいとこが専属モデルに選ばれたので、どんなものだろうと思って買ったのだ。
その雑誌に紹介されている服装は以前から取り入れたいと思っていたようなもので、物凄く購買意欲を刺激された。

私は普段ワンピースばかり買い、ワンピースばかり着ている。ワンピースなら、組み合わせを考える必要がなく、お洒落に疎くてもどうにかなるからだ。しかもワンピースは可愛い。
しかし、いつまでもワンピースばかり買っていては進歩がない。
颯爽と細身のズボンを履きこなしてみたい。(最近の若い子はパンツと言うらしいが、パンツというと下着を連想してしまうからついズボンと言ってしまう。)
鈴木や、大学の友人にも細身のズボンが似合う素敵な女の子がいて、惚れ惚れと憧れていた。その気持ちが雑誌を買ったことで、爆発したように思う。

スポーツ用品店での鈴木の買い物を終わらせたあと、一緒に私の服を見て回った。
細身のズボンならここがもっともポピュラーなところだと、ファストブランドの店に誘導された。そこで憧れのスキニーを試着した。

そこで私は強い違和感を覚える。太ももが猛烈にひっかかるのだ。ズボンが上まで上がらない。押し込めるためにジャンプして履く。(比喩とかじゃなく本当にジャンプした)
無理やり履いたスキニーには、軽やかさや洗練などといったものが微塵もなかった。凄く肉々しい。余裕がなくてパッツンパッツン。
一言でいうなら「腸詰めの肉」

普段私はあまりズボンを履かない。スカートやワンピースばかりを着用している。ズボンを欲しいと思ったこともあまりなかったから、気づかなかった。太ももという部分は、普段スカートを履いていれば隠れている。私の太ももと尻は物凄く肉々しいけど、膝から下の脚は比較的細い。弁明するが、私が太いのは太ももだけなのだ。
その普段スカートで隠している部分がこんなとんでもないことになっているだなんて、我ながらとんだペテン師だと思った。
ズボンには太ももを隠すものがなにもない。エルサも真っ青なぐらいありのままの姿を見せている。ショックだった。鏡の前の現実があまりにも残酷だった。ランニング用のウェアを一式揃えて『美ボディ』目指さなきゃいけないのは鈴木じゃなくて私の方じゃないか!


ハイウエストタイプのズボンが流行しているが、私はあのズボンのことをダサいと思っていた。
ある日ららぽーと甲子園店でそれを履いている女性を見たとき、『だっさww履かせるオムツムー○ーマンかよ』って心のなかで嘲笑した。
しかし、試着して初めて私はあの時ダサいと嘲笑したそのズボンを、私は履くことすら出来ないのだという事に気づいた。気づくとたまらなく恥ずかしくなって、あの時のお姉さんに申し訳なくなった。今思えば、お姉さんの脚は細くて綺麗だったような気がする。

スキニーで、しかもデニムのような伸縮性の乏しい素材のものは現状私には無理だとわかった。結局ゆったりとした素材のストライプのズボンを買った。これなら尻や太ももが立派でも、そう目立たないし、とても気に入っている。

人には得意な服と不得意な服があるのだなということがわかった。初めて細身のズボンに興味を持ったことで、それを知ることができた。


その日から私はスクワットと太もものマッサージを始めた。