集合住宅

蛇の道はheavyだぜ

倉敷徘徊

倉敷にはずっと憧れがあった。倉敷には『倉敷美観地区』というものがあり、古い建物を残した美しい町並みがあるからだ。旅行好きの私の祖母が幼い頃の私に『とても美しくていいところだ』と言っていたのもあり、昔から行きたい場所だったのもある。そこで鈴木に一緒に倉敷に行こうと提案した。
しかし、『倉敷に行くのはいいんだけど、どこか行きたいところはあるの?』と聞かれた際に自分には何もないことに気づいた。漠然と『古めかしい町並みを歩きたい』という意識はあったが、『ここに行きたい』と思うような目的の場所があったわけではなかったのだ。なんてふわっとしていて形のないものだろう。神戸から倉敷までの交通費は結構高い。私は町並みさえ歩ければ満足だが、友人は倉敷に行っても得られるものは何もないのではないかと思い、不安になったが、それでも彼女は一緒に行くと言ってくれた。

倉敷旅行前日、私たちは通信媒体を用いて、友人と倉敷について調べた。その時に参考にしたのが下記のまとめである。

http://matome.naver.jp/m/odai/2136980991349429101

それによると、『岡山は身銭を切って来るべきところではない』『美観地区は一時間もすれば正気に戻る』などと書かれてあった。すべての内容には地元民ならではの毒が込められていて、面白かった。しかし私と友人の岡山に対する期待感は完全に薄れてしまった。(しかし、それを読んだおかげで過度な期待をせず楽しむことが出来たので、読んでよかったと思っている。)

ここに掲載されていた『林源十郎商店』の中にある南伊料理店は、完全予約制で敷居が高く、子どもや観光客そして地元民にも易しくないと書いてあった。
しかし『それだけ書かれているとかえってどんな店なのか気になるな』『予約さえすればいいのか』といいように解釈したため、前日に電話をいれて予約を取った。予約は13:00。

店を予約した後に、「大勢の旅客を運ぶことを目的とした大型自動車」の予約をする。しかし、始発の便を予約する算段だったのだが席はもう埋まってしまっていた。仕方がないので、それより一つ後の時間に出発する便を予約した。

(かなり冗長に文章を書きすぎた。ここまで書いているのにまだ倉敷にたどり着いていないのにびっくりである。倉敷旅行についての詳細は次の投稿で書きたいと思う。)