集合住宅

蛇の道はheavyだぜ

書くのが少し楽しくなってきた

ネットカフェで読んだ『惡の華』が面白かった。主人公たちの苛烈な中学時代の中に、過去の自分を感じた。
そしてその苛烈な中学時代はあくまで一過性のもので、それが終わっても物語はまだ続くのだというところに、青春の本質が描かれているように思った。
私もこんな感じのものが書きたいと思った。それで書いたのが『私の女の子らしさ 女々しさ』だ。

上記の文章は書いているうちに、自分の過去を主題とした"虚構"になったような気がする。起こった出来事はそのまま同じなのだけれど、完全なノンフィクションとは言えないと思う。

『私の女の子らしさ 女々しさ』は、過渡期の話だ。性別を越えた高潔な存在になることに憧れながらも、屈折した自己愛を持っている「私」が、ある『きっかけ』から、自分も他の女の子と同じ価値観で生きていくのだと思い、化粧品を買いにいくというそれだけの話だ。
「私」も"女"なんだと自覚したときの感情は、ある種の絶望だった。
しかし、夢見がちな少女が初めて現実を見て、現実の女の子たちに一矢報いたいと変わりはじめる、前向きな話でもある。

この文章を見つけてくれた人たちが、これをブックマークに入れてくれたり、『この気持ちわかる』と言ってくれたり、ツイッターで『面白かった』と感想を添えて紹介してくれていたのが嬉しかった。
(まずそんな機能があることを初めて知った)
自己満足のために書いた胸くその悪い文章が、私の知らない誰かの共感を得られたなんて、思わず頬が緩む。書くことって楽しいなって思った。
また色々、書こうと思う。