集合住宅

蛇の道はheavyだぜ

好きなものは数珠つなぎ

たとえばの話

私は最近Pizzicato Fiveにハマっている。東京は夜の七時を聴いたことで気に入り、三枚ほどアルバムを借りた。しかし私は以前まではPizzicato Fiveのことを名前すら知らなかった。

知るきっかけになったのは、和田アキ子だった。高校生の一時期、私のなかで和田アキ子ブームが起こり、若かりし頃の彼女の歌声を色々探して聴いていた。
私は和田アキ子の若いときの声が好きだ。歌もうまいしかっこいいしちょっと色っぽい。中性的な魅力を感じる。
その時特に気に入っていたのが『悲しい歌』だった。
私はずっとその歌は和田アキ子の持ち歌だと思っていたのだが、最近コメント欄を見たときにその曲がカバー曲であると知った。そこで初めてPizzicato Fiveを知ったのだ。


高校生の頃私は『伊集院光のばんぐみ』というバラエティー番組の再放送を好んで見ていた。その番組は企画・構成・演出を伊集院光が担っていて、低予算ながらどれも面白い。酩酊状態でドミノを並べるその混沌の様を楽しめる『酩酊ドミノ』や、人を疑い心理戦を楽しむ『真剣じゃんけん』などとても面白い。

商店街の看板の文字を携帯で撮影して、歌詞を集めて回る企画があった。『看板カラオケ歌合戦』である。
その企画で集められていた歌詞が和田アキ子の『古い日記』だった。以前からその曲自体は知っていたのだが、その番組を観たことで『ああこの歌かっこいいな』って気づいた。そこから和田アキ子ブームに繋がる。

伊集院光のばんぐみシリーズの、『だるまさんが動いたらみんなバラバラの巻』を現在DISCASで予約している。とても楽しみだ。


しかしその伊集院光のばんぐみは、以前から知っていたわけでもなく、自主的に観ようとして観たものではない。


観ていたアニメの最終回が終わっても、億劫だったから設定をそのままにしていたら、たまたまこの番組が録れていたことがきっかけだ。観ずに録画を消してもよかったんだけど、気まぐれを起こして観たら面白かった。(最初に観たのは酩酊ドミノだった)
それを期に継続して観ることを決める。


その観ていたアニメがなんだったのかは思い出せない。そこそこ好きで観ていたはずなのに。なんだっけ。多分偽物語だったような気がする。その偽物語伊集院光のばんぐみと同じでアニメの最終回が終わってもそのまま録画してたら録れてたことがきっかけで見始めたと思う。


これはあくまで一例ではあるが、自分の好きなものと好きなものは繋がっていて、今好きなものは次に好きになるものを呼び寄せてくれるような気がする。まるでテレフォンショッキングのように。